プログラムについて

 当院は、三重県中勢地区の救急・急性期治療を担う中核病院であり、1次から実質3次救急にわたる急性期・救命医療の役割を果たしているため、十分な急性期医療に従事することが可能です。また、県内では少ないとされる(呼吸器科、糖尿病・内分泌内科、呼吸器外科、心臓血管外科、NICUなど)、各科の専門医も充実しています。これらの中で、呼吸器科、糖尿病・内分泌内科などの慢性疾患に関する診療は、全人的な、本来のプライマリケアに即した診療を必要とされる科であり、これらに対しても、県内・国内におけるオピニオンリーダー的存在である指導医のもと研修することが可能です。このため症例も多種多様にあり、初期研修といえども、一歩踏み込んだ経験が得られ将来何科に進もうともその経験は必ずや無駄にはならないはずです。
 また、周産期医療も充実しており、産科は正常分娩に限らず県下からの緊急母体搬送をほぼ100%受け入れており、新生児医療においては新生児救急車を有し新生児専用病床への入院の3分の1が搬送入院です。また臨床研究も含め東海北陸地区の基幹病院でもあります。このように、当院では急性期疾患と慢性期疾患の診療がバランスよく行われており、かつ研究から臨床まで多岐に渡り医師としての大事な基礎を築いていくことが可能です。
 当院のもうひとつの特徴として、分野ごとに外科系・内科系で病棟が同じであるため、診断・治療においても偏らず、指導医やスタッフ同士の交流も良好で垣根なくスムーズな診療体制がとられています。また、国立病院機構という全国規模の組織のなかで各種研修会やハンズオンの研修にも参加することができます。
 診療科が多いということは、さまざまな指導医とも出会えます。今後何十年か、医療という同じ分野で歩む道において、人生を左右するような師、もしくは同僚との出会いがあるかもしれません。人との出会いはとても大切です。良くも悪くも社会人として、人との関わりの中で成長していけるものです。みなさんと貴重な出会いとなるような人を目指して、指導医のみならず、スタッフそれぞれが日々刺激を受け研鑽しあっています。
 やる気があれば、それに十分応えることができる指導医がたくさん待っています。
 この2年間の研修が終了した時点で、みなさんの描く理想像に向かって進めるように、同じ医療人として仕事ができるように・・・。舞台は、ここです。主役を待っています。


臨床研修診療部長  田中 淳子

プログラムの目的

 本プログラムは、三重中央医療センターを管理型病院とする病院群における、卒後臨床研修2 年間のプログラムであり、将来の専門性にかかわらず基本的な知識と技術を経験習得し、プライマリーケアに対応できる診療能力を身につけ、かつ医師として高い倫理観と人間性を涵養す ることを目的する。

プログラムの特徴

  1. 津市を中心とした30万人を超える地域の救急医療の中核を担っており豊富な急性期 症例が経験できる。また、6人の麻酔科医をはじめ、循環器科、神経内科、消化器科、消化器外科、心臓血管外科、脳神経外科などの診療科では夜間休日もオンコール体制で 実質的には3次救急病院の役割を果たしている。
  2. 各診療科は優れた専門医がそろっており、種々の学会の教育修練施設として認定を受けている。そのため高度で専門的な研修をおこなうことができる。
  3. 循環器、呼吸器、脳神経、骨関節疾患などは内科系、外科系の病棟を共通にしてチーム医療を図っており、それらのチームの一員として研修ができる。
  4. 高プライマリ・ケアに重要な慢性疾患や全身性疾患に関しても、糖尿病内分泌内科、呼吸器内科、膠原病内科にそれぞれ複数のスタッフを抱え、多彩な疾病の予防や管理など を経験することが出来る。
  5. 成育医療の基幹施設であり、小児科・産科・婦人科のスタッフも豊富である。県内唯一 の総合周産期母子医療センターでもあり、NICU や周産期医療など特色のある研修をおこなうことができる。
  6. 高速伊勢道久居インターに隣接して立地し、また中勢バイパスや周辺国道からのアクセ スも良好で、津・久居地区を越えて診療圏が拡大するとともに患者数が急増しており、豊富で多彩な症例を経験することができる。


プログラムの概要

〈研修スケジュール〉

  4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
1年次 内科* 内科 救急

外科

 

産婦人科
or
小児科
内科*:初期オリエンテーション及び検査実習
  4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
2年次 内科 精神 地域
医療
選択科目

      当院にて研修 
      他院にて研修 
      当院または他院にて研修

必須)内科 内科6ヶ月以上(糖尿病・内分泌内科、呼吸器内科、循環器内科、消化器内科、神経内科を1科づつ6週間ごとにローテーション。2年次にも1ターム以上を必須とする。
必須)救急 救急3ヶ月
必須) 外科1ヶ月以上と、産婦人科か小児科のどちらかを1ヶ月以上。
(精神科2週間以上(精神科は国立病院機構榊原病院で研修)
必須)地域医療 地域医療1ヶ月(但し2年次に)
自由)選択科目
   最大9ヶ月
内科各科・外科・脳神経外科・整形外科・心臓血管外科・呼吸器外科・麻酔科・小児科・産婦人科・放射線科・耳鼻科・泌尿器科・精神科・皮膚科・眼科・病理

●地域医療研修
上野内科、津ファミリークリニック、県立一志病院、津保健所などの協力施設から1~2施設を選択。
岩手県立宮古病院での地域医療研修も可能です。
●選択科目
研修目標達成のため、及び自己の将来のキャリアを考慮し主として2年次に選択。
当院での研修のほか、MMCプログラムの利用及び国立病院機構名古屋医療センター等の協力病院での研修、三重膠原病リウマチ痛風クリニック等の協力施設での研修も可能。
必須科目の再履修も可能。

必須科目

  • 内科研修 ―
    主治医として責任を持って診療できる様になることを目標に研修して頂きます。
    コモンディジーズから実質3次救急疾患にわたり豊富な症例が経験できます。
    消化器内科、循環器内科、呼吸器内科、糖尿病・内分泌内科、神経内科と5つの専門科に分かれているものの、それぞれの科の連携はとてもスムーズであり、各科それぞれの症例検討会や学会活動、勉強会以外にも、内科全体として症例検討会や学会活動も行っています。
  • 救急研修 ―
    通年を通し、月4回ほどの輪番日当直を上級医や指導医とともに担当し、多種多様の救急診療を経験できます。2週間に1回症例の振り返りを行い、次ぎの研修に向けてのフィードバックを行います。
    また希望に応じ、麻酔科・整形外科・脳神経外科から1-2科選択し、これらの科に属しながら主に外科系救急の研修を集中して研修することも可能です。
  • 選択研修 ―
    必須選択科以外に、当院には各科が充実しており、
    自由度が高いです。

 

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